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クロルピクリン剤の適用表と使用上の注意事項
ダブルストッパー
<登録番号> |
<農薬の名称> |
<製造業社> |
第20748号 |
ダブルストッパー |
(株)ダウ・ケミカル日本 |
第20749号 |
カヤクダブルストッパー |
日本化薬(株) |
■詳細(上記二品目共通)
農薬の種類 |
クロルピクリン・D-Dくん蒸剤 |
物理的化学的性状 |
淡黄色澄明液体 |
有効成分の種類 及び含有量 |
クロルピクリン・・・・・・・・・・・・35.0% 1,3-ジクロロプロペン・・・・・・60.0% |
その他の成分の種類 及び含有量 |
安定剤・・・・・・・・・・・・5.0% |
販売する場合の容器又は 包装の種類及び材質 並びに内容量 |
15L 金属缶入りり |
■適用病害虫の範囲及び使用方法
作物名 |
適用 病害虫名 |
使用量 |
使用時期 |
本剤の 使用 回数 |
使用方法 |
クロルピクリン を含む農薬の 総使用回数 |
D-Dを 含む農薬の 総使用 回数 |
だいこん こまつな かぶ |
萎黄病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
30L/10a (1穴当り3ml)
30L/10a (1穴当り3ml)
30L/10a (1穴当り3ml)
30L/10a (1穴当り3ml)
30L/10a (1穴当り3ml) |
作付の 10~15日前
作付の 10~15日前
作付の 10~15日前
作付の 10~15日前
作付の 10~15日前 |
1回
1回
1回
1回
1回 |
土壌くん蒸 (30×30cmごとの深さ15cmの 穴に1穴処理 する。)
土壌くん蒸 (30×30cmごとの深さ15cmの 穴に1穴処理 する。)
土壌くん蒸 (30×30cmごとの深さ15cmの 穴に1穴処理 する。)
土壌くん蒸 (30×30cmごとの深さ15cmの 穴に1穴処理 する。)
土壌くん蒸 (30×30cmごとの深さ15cmの 穴に1穴処理 する。) |
1回
1回
1回 |
1回
1回
1回
1回
1回 |
レタス 非結球レタス |
根腐病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
にがうり |
つる割病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
かんしょ |
立枯病 つる割病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
オクラ |
立枯病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
なす |
半身萎凋病 青枯病 半枯病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
にんじん |
しみ腐病 萎凋病 黒しみ病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
ほうれんそう |
萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
しょうが |
根茎腐敗病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
かぼちゃ はくさい |
ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
ばれいしょ |
萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ そうか病 |
やまのいも |
褐色腐敗病病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
ごぼう |
黒あざ病 萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
こんにゃく さといも |
乾腐病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
トマト ミニトマト |
萎凋病 根腐萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
2回以内 (床土1回以内、 圃場1回以内)
|
ピーマン |
青枯病 萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
きゅうり すいか |
つる割病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
メロン |
黒点根腐病 えそ斑点病 つる割病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
いちご |
萎黄病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
ねぎ |
萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
きく |
半身萎凋病 萎凋病 ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ |
花き類・ 観葉植物(きくを除く) |
ネグサレセンチュウ ネコブセンチュウ フザリウム菌による以下の病害(萎黄病、萎凋病、株枯病、乾腐病、球根腐敗病、立枯病、葉枯病、腐敗病) |
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■使用上の注意事項
- 温度が低いと本剤のガス化が悪く、十分な効果が得られないこともあるので、なるべく地温が7℃以上の時使用すること。
- 本剤を処理する場合は、液漏れ、液だれがなく正確に注入量を調節できる土壌消毒機を使用すること。
本剤を圃場に処理する場合は、耕起、整地後、30×30cmごとの深さ約15cmの位置に所定量注入し、直ちに覆土し、ポリエチレン、ビニール等で被覆すること。処理後10日以上経過してから移植すること。
- 本剤の処理に当たっては、ガスが土中で十分拡散するよう耕起、砕土を十分行い、丁寧に整地してから処理すること。但し、耕起直後ではガスが抜けやすいので、耕起後しばらくたって土壌がおちついてから処理することが望ましい。また、土中でのガスの拡散は土の湿り気のある時、すなわち土を握って放すと割れ目ができる程度の時に注入するのが最適である。注入後は直ちに穴をふさぎ、地表面をポリエチレン、ビニール等で被覆すること。
- 処理は原則として作付の10~15日前に行い、作付けの1~2日前に畑を耕起して十分にガス抜きをすること。ガス抜きが不十分な場合には、薬害を生ずるおそれがあるので注意すること。
- 処理後、大雨があったり、土壌が重粘土質で通気の悪い所では、ガス抜きを特に念入りに行うこと。
- 処理後、未消毒の土がなるべく混入しないよう注意すること。
- 作物の生育中には薬害を生ずるので使用しないこと。隣接地に生育中の作物がある場合には、揮散ガスによる薬害に注意すること。特に、生育中の作物があるハウス内では使用しないこと。
- 消石灰などのアルカリ性肥料の施用直後に本剤を処理すると作物に有害な物質を作り、薬害の発生するおそれがあるので、このような肥料はガス抜き後に施用するか、または本剤処理の10日以上前に施用すること。
- 他剤と混用しないこと。特にカーバム剤およびカーバムナトリウム剤とは化学反応により、発熱し危険であるので、カーバム剤及びカーバムナトリウム剤使用後の散布器具等はよく洗浄してから用いること。
- 金属腐食性があるので、使用後の注入器具その他は灯油でよく洗うこと。
- 薬液の入っている製品缶に水が混入すると缶が腐食するおそれがあるので、製品缶には水を入れないこと。
- 土壌消毒機の薬液タンク(ポリタンク等)に移した薬液は水分を含んでいる可能性があり、製品缶を腐食するおそれがあるので、残存薬液は製品缶に戻さず、使い切ること。
- ミツバチの巣箱周辺では使用を避けること。
- 処理後の放置期間と効果、薬害との関係は、土壌の種類、腐植土の多少、温度、土壌水分、作物の種類によって一様ではないので、本剤の使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意すること。特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。
なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
- 医薬用外劇物。取扱いには十分注意すること。
誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせること。
本剤は窒息性有毒ガスを発生するので、揮散したガスを吸い込まないよう注意すること。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には、通風の良好な場所で顔を横に向け、体を暖め、頭部を冷やしながら安静にし、直ちに医師の手当を受けること。
場合によっては、酸素吸入又は人工呼吸を行い、強心剤等を投与する。
- 本剤は催涙性の刺激を有し、眼、のど、鼻を刺激するので注意すること。
ガスが眼に入りひどく痛む時は、多量の水でよく洗い速やかに眼科医の手当てを受けること。
- 本剤は皮膚に対して強い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。
付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
- 本剤の投薬作業の際は吸収缶(活性炭入り)付き防護マスク、保護眼鏡、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用すること。
ガス抜き作業の際も同様の防護マスク、保護眼鏡を着用すること。
作業の際はガスを吸い込まないよう風向き等を十分考慮すること。
作業後は直ちに手足、顔など石けんでよく洗い、洗眼、うがいをするとともに衣服を交換すること。
- 本剤が衣服等に付いた場合には、脱衣して他のものとは分けてよく洗濯し、本剤の臭気が抜けるまで身に付けないこと。
- かぶれやすい体質の人は取り扱いに十分注意すること。
- 作業中及びくん蒸中の圃場へ小児等作業に関係のないものや家畜、家禽が立ち入らないよう十分に注意すること。
- 輝散ガスによる危被害を防止するため、本剤の処理は朝夕の気温の低い時間帯に行うこと。処理後は直ちに、必ずビニール等で被覆を行うこと。
- 住宅、畜舎、鶏舎周辺での使用に当たっては、以下の事項に留意し、ガスによる危被害の発生防止に十分配慮すること。
- 高温期の処理を避け、気温の低い季節に処理するのが望ましい。
- 住宅、畜舎、鶏舎が風下になる場合、処理を控えること。
- 被覆資材は厚めのもの(0.03mm以上)を使用すること。
- 風の強さや向きが変わり、危被害を及ぼす恐れがある場合は、ガス抜き作業を中断すること。
- 本剤をビニールハウス等の施設内で使用する場合、出入口、天窓、側窓等を開け通気をよくして作業を行うこと。作業後は直ちに密閉し、臭気が残っている期間にはハウス内へ入らないこと。くん蒸後はハウスを開放し、十分換気した後に入室すること。
- 本剤を使用する場合、注入処理と同時に被覆する機能を備えた土壌消毒機を使用することが望ましい。
- 本剤は水産動植物(魚類、甲殻類、藻類)に強い影響を及ぼすので、河川、湖沼、海域および養殖池に本剤が飛散・流入する恐れのある場所では使用しないこと。
- 散布器具、容器の洗浄水及び残りの薬液は、河川等に流さないこと。また、容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
- 危険物第四類第二石油類に属するので火気には十分注意すること。
- 貯蔵は火気を避け、直射日光が当たらない鍵のかかる低温な場所に密栓して保管すること。
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